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2019

2019年みたライブ・イベント興行リスト

▽2019年2月

  • 学天即1日イベント「学天即とゲストのコーナーライブ」「学天即奥田が死ぬまでにしゃべりたい10のこと」(23日@大宮ラクーンよしもと劇場

▽2019年4月

▽2019年7月

▽2019年8月

▽2019年9月

▽2019年10月

▽2019年11月


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私的ハイライト


今年も和牛の全国ツアーに行けてよかった。

毎年、単独ライブに行くことで、和牛がいまどんなネタをやりたいのかを知り、年末の大会で勝てそうなネタの萌芽があるのかどうかを見ていた。そして、ライブの規模が大きくなり、内容もエンタメ性が増し、だんだんと売れていく和牛の姿を実感してきた。また、差し向けられる「わーきゃー」を楽しんでいるような様子や、女性ファンに向けて振る舞う「あざとさ」をわざと演じているようにも取れる言動を見て、時の流れを感じていた部分があった。

漫才については、ここ数年(少なくとも2017・2018)は、全国ツアーの段階では強いネタがなかった。それでも、M-1を照準にスパートをかけてきた。あのネタがこう変わる?!?!ってくらい、単独以降M-1までに仕上げてきて、時には予選で様々なネタを掛けて試行錯誤しながらも、決勝の舞台に立っていた。そこで見せるキレキレの勝ちに行く漫才、戦闘モードの和牛が私は好きだった。シンプルに漫才師としてカッコ良かった。


和牛のM-1への挑戦は、今年で最後だった。

ファンとしては、優勝して欲しかった。おじいちゃんになっても漫才。漫才のゴールド免許。2人の口から語られてきたM-1優勝を聴いていたから、実現して欲しかった。

でも、いつまでもM-1の呪縛から逃れられない和牛を見続けることも辛かった。

和牛は努力の人だ。

2014〜15年で「がんばっていきましょう」「結婚式を抜け出す花嫁」「クラブ」と、水田さんの人柄に溢れた漫才で、一定の知名度と評価を得た。そこに甘んじることなく、2016年以降は「ドライブデート」「花火デート」「牧場デート」「ウェディングプランナー」「旅館」と作品色の濃い漫才が多くなり、川西さんが憑依型のツッコミとして高く評価された。そうしてM-1では、圧倒的な技量をもって、完璧な構成の漫才をしてきた。作品として美しい漫才だった。中でも2018年の「オレオレ詐欺」は傑作だった。展開に次ぐ展開で互いの正義がぶつかり合って弾けていた。その根底には優しさがあった。時流にこれほど合う完成度の高いネタはあっただろうか?

多分、もう6〜7年、和牛を見ている。

忘れもしない。初めて見たのは、赤坂BLITZキングオブコント2013の準決勝だった。公園で老人がバトルするコント。ネタを見て初めて呼吸困難になるかと思った。笑い死にかけた。

その日からだった。

そんな自分にとって、今年はひとつ嬉しい出来事があった。和牛が2014年に決勝の舞台に立ち、全国にその存在を知らしめることになったと言っても過言ではない「THE MANZAI」。そこに和牛は今年、漫才マスターとして帰ってきた。


M-1優勝こそできなかったが、由緒あるTHE MANZAIの場にたけしさんが相応しいと認める漫才師に和牛はなった。これはもう、漫才の免許皆伝。人気と実力を兼ね備えた漫才師である立派な証拠だ。

和牛の主戦場は寄席。そこには、どんな客層も掴む鉄板ネタでさえ、マイナーチェンジを繰り返す和牛の姿がある。試行錯誤。日々精進。ネタ終わりですぐに反省会をする2人の様子は多くの芸人の口から語られている。それはまさに、2人の努力を裏付ける証言。

和牛は2015年の番組で「あなたにとって漫才はとは?」という質問に「生き様」と答えていた。別々にインタビューを受けたにもかかわらず、同じ答えだった。
今は、2人の「努力の人」としての「生き様」に無限の可能性を感じている。それは2人のニンだから。これからはどんな和牛で魅せてくれるだろう? そっと見守っていきたい。

よいお年を。