2021

2021年、オンライン配信でみたライブ・イベント興行リスト

▽2021年1月

▽2021年2月

▽2021年3月

▽2021年4月

  • ショウショウとーく番外編~吉本芸能史 大吉のやりたいこと~(12日)
  • 「和牛のA4ランクを召し上がれ!BOX2」発売記念オンライントークイベント(15日)
  • さや香ラニーノーズネイビーズアフロバツウケテイナーR」(19日15:00 レフェリー和牛)
  • 春の幕張岩祭り2021(24日)

▽2021年5月

▽2021年6月

  • なんばグランド花月 オンライン特大寄席~日本最高峰の笑いが楽しめる90分~(12日)
  • 劇場戦線Ⅱ(12日)
  • ダイアン対かまいたち 見届け人は千鳥さん(19日)

▽2021年7月

  • 狂宴御芸 Vol.2 ~大阪夏の笑宴~(3日)
  • すゑひろがりずトークライブ『幕張末話(まくはりすゑばなし)』(11日 ゲスト:和牛)
  • かま天マーケット(20日

▽2021年8月

▽2021年9月

  • Kiwami極SPプラス+(6日 ゲスト:和牛)
  • 今田・東野・蛍原のよしもと名駅四丁目トーク(7日)
  • もっともっともーーーっとマンゲキろくでなしの日~駆け抜けろ我等の青春!文化祭と体育祭の二刀流!てっぺんを賭けたマンゲキメンバー総出演の4チーム対抗バトルで盛り上がり過ぎてうっせぇわ!!~(12日)
  • 見取り図単独ライブ「バックトゥザミトリズ」(16日)
  • かまいたち単独ライブ2021「on the way」(25日)
  • スラッシュパイル寄席(30日)

▽2021年10月

▽2021年11月

  • アキナ牛シュタイン(12日)
  • 博多大吉と麒麟川島の新大喜利倶楽部(23日)

▽2021年12月

  • オールザッツ×マンゲキ アインシュタインの夜~マンゲキ芸人持ち込み企画大プレゼン大会~(6日)
  • オールザッツ×マンゲキ アキナの夜~出場権争奪!公開オーディション~(16日)
  • オールザッツ×マンゲキ 和牛の夜~和牛と一緒にオールザッツヒストリーを振り返るライブ~(20日


和牛を中心に「自分が劇場(現場)に行けたら行くだろうな」と思うものを購入、視聴した。

ハイライト。今年は丑年で、年始から心が躍った。

1月2日、和牛がNGKの通常公演で初めてトリを務めた。

芸歴15年目、初のNGKトリ。和牛が選んだネタは「服屋の店員」だった。2人の漫才が初めて賞として認められた「NHK上方漫才コンテスト」で優勝を決めたネタだった。2人が「これぞ自分たちの初トリに相応しい」と選んだのなら、嬉しい。そして、このネタで良かったと思った。川西さんの台詞きっかけでカメラが引いた時、「こんなに埋まっている客席が一体となってカタルシス感じてるんだな」って思えて、なんだか感動した。この先も和牛は漫才を続けて、いつかNGKの看板となる未来が見えた。そんな気がした出番だった。

3月、「情熱大陸 x 漫才師・和牛」放送。

「4分間の大会に出ないだけ。舞台こそ僕らの生きる道。」と銘打たれた予告。M-1から身を引いても変わらない2人の漫才にかける姿勢を知ることとなった。
象徴的だったのが、出番終わりすぐ舞台袖でネタの繋ぎ目(ジョイント)について話すシーン。素人目には分からない「間」についてすぐに確認のやり取りがあった。楽屋でリプレイを見返し「もう1回見ていいですか?」とお願いしていた川西さん。「間」が見る者の意識下に響くことを熟知している水田さん。素人にはほぼ分からない点にこだわる、職人肌でストイックな和牛を垣間見たアツい場面だった。

番組の中で川西さんはコンビの総意として「テレビって作りたいものが決まってんねや。自分らがその調理法に合った食材にならないといけない」と語っていた。テレビ的な演出めいたものへの違和感、消化できない何かをもっている。その分、舞台は自分たちの「面白い」を存分に表現できる。2人の頑固さが良い方に作用し、今のスタイルがある。2人だから「和牛」を極められる事を再認識した。今年のテレビはこの「情熱大陸」が自分にとって1番心に残ったように思う。

和牛以外だと、今年はかまいたち、見取り図に随分と心救われた。入院(後述)中、この2組のYouTubeチャンネルの更新を心待ちにし、TVerでシャバ象、かまいガチ、かまいたちの掟、机上の空論城の配信を見て、オンライン配信で「これ余談なんですけど…」「MDC展online」「かまミト」を何度も見た。「かまミト」楽しかったな…またやって欲しいイベント。

病室は消灯が早く、眠れない夜はラジオが心の支えだった。一通りいろいろ聴いたけど、特に「マヂカルラブリーオールナイトニッポン0」「ハライチのターン」は地方局のタイムフリーまで何度も何度も聴いていた。見取り図のらじこーも毎回聴いていた。昼間、リハビリのため散歩していた病院の中庭で聴く盛山さんの明るい笑い声で自然と笑顔になった思い出。願わくば見取り図にまたラジオ番組を与えて欲しい。お願い偉い人。

以降、個人的な話。

自分は去年に続き、劇場に行くことはしなかった。お笑いは確かに好きだけど、楽しく見るとか細かく見るとか分析的に見るとか、そういうことができる心理的な余裕がどんどんなくなっていった。テレビやラジオ、ライブ配信、好きな芸人さんのYouTubeを見ている時間は、笑うというよりも現実逃避に近かった。それはコロナ禍かつ仕事が朝早く夜遅いというのもあるけれど、もう2つ3つ、今年は個人的に大変な思いをしたからだった。

始まりは2020年の12月25日。クリスマス。仕事納めまであと少しの午後だった。職場で立っていられないほどの動悸と息切れに襲われた。そのまま早退。翌日、病院に行った。過労による、いわゆる自律神経失調と言われた。詳しい診断名はさておき、とても働いてはいられない状態となり、2021年1月から2ヶ月休職した。3月、短時間から徐々に仕事復帰した。どうしても3月に送り出したい・・・送り出さなければならない人たちがいた。なんとか、間に合った。

4月から本格的に仕事再開。ところが、うまくいかない。今度は過労(仕事量の問題)ではなく、職場の人間関係に苦しむようになった。病み上がりの自分に投げかけられる、隣席(=1年間、一緒に仕事をしなければならない人)からの容赦ない言葉の数々。後輩の私の方が立場が上であることが気に入らないのだろう。配慮のない言動の数々に、繊細な自分はどんどん傷付いた。自信がなくなり、落ち込んで帰る日が続いた。過労と自律神経失調のため通院していた病院ではとうとう抑うつ状態と言われた。「環境調整が必要」と何度も医師が言った。管理職に何度も相談したが、何も変わらなかった。なんとか7月いっぱい仕事を続けた。

8月、入院。過労や抑うつは関係なく、別の病気で大きな手術をした。2019年の健康診断で精密検査となりCTで見つかった病気。経過観察を続けてきたが、ついに手術に至った。多分、健康診断を受けていなかったら見つかってすらいなかった。定期健康診断は大事だ。入院中、術前は全身麻酔への恐怖感や不安で、術後は痛みで相当しんどい思いをした。ただ、感染者数がどんどん増えて行く中で通常の医療を受けられたことには本当に感謝しかない。8月下旬、退院。場所が場所だけに治りにくい神経痛を抱えて過ごすことになった(なんなら今も痛い)。疾患を抱えての仕事復帰は困難でしかなく、またしても9月末まで休職した。

10月、仕事復帰。術後など関係なく、容赦ない言葉の数々に落ち込んで帰る日々が再開。何かが起こるたびにスパークして言葉のシャワーが止まらない。痛みを抱えて仕事をするだけでも精一杯な状態に追い討ちをかけられた。11月にはやりがいのある仕事もあったので、それを楽しみに日々こなした。人間関係についてはようやく管理職も動いて多少は小康状態にはなったものの、今もなお、現在進行形でつらい。「目覚めたら3月25日くらいになってて欲しい」が自分の心の中での口癖になっている。

そんな1年だった。12ヶ月中、4ヶ月病気休職したんだな…しかしよく二度も復帰したと思う。そこだけは偉いよ自分。なんだかもう、生きてるだけで良いやと思う。来年は少しでも状況が改善しますように。

良いお年を。